「楽しそう」は必然?カーリング本橋麻里さんの『0から1をつくる』を読んだ感想

0から1をつくる

ウィンタースポーツも観るのがとても好きなんですが、特にカーリングはついつい見入ってしまいます。

けど、試合以外のことはほとんど知らないな…と思い、この『0から1をつくる』を読んでみることに。

平昌オリンピックで銅メダルをとるチームをどのように築いてきたか、その過程がよくわかる本です。

楽しむための努力を重ねている

本のなかで何回か述べられていたのが、楽しむための努力を重ねているということ。

試合で楽しむためには、普段のトレーニングは手を抜かない。

…中略…

逆に言えば、「これだけ厳しいトレーニングをしてきたんだから、試合ぐらいは笑顔で楽しもうよ」という部分もあります。

カーリングって楽しそうだな…という印象を持っていたんですが、楽しむことを1つの大きな目標にしているようなので、当然といえば当然なのかもしれません。

他のスポーツに比べてコミュニケーションがかなり重要なので、大事な試合中でもチームで楽しめるぐらいに意思疎通ができるということが強いチームの条件なのではないでしょうか。

それぞれがリーダーシップを持つことの重要性も述べられていて、判断力・決断力が必須とのこと。

上下関係があまりなく、判断・決断(主張)、受容を繰り返していくことで、強く、そして楽しいチームができあがるのだと感じました。

カーリングはツールであり、軸でもある

本橋さんは本のなかで、カーリングは人生のすべてではなく、人生を豊かにするツールであるとおっしゃっています。

その一方で、カーリングは軸だとも。

そういう軸があるのはいいよなぁと、単純に思いましたね。

自分の軸ってなんだろう・・・と改めて考えるきっかけになりました。

「楽しむ」と言ってしまうと「娯楽か?」といった批判もあるようですが、娯楽ではなく軸だという気持ちで本気でやっているわけですよね。

表面的な言葉だけではなくて、過程を知れるのはこういった自伝本のいいところだと思います。

他にも初めて知ることがいくつか

他にも「へ~」と思うことがいくつか。

カーリングには審判がいない

カーリングには審判がいないとうのも、言われてみて初めて気づいたところでした。

問題が起こったときは、話し合いで解決するとのことです。

平和な雰囲気はこういうところにも感じられますね。

試合時間が長く、試合数が多い

これも言われてみればたしかに…と思ったポイント。

1試合3時間ぐらいになるようので、プロ野球と同じぐらいですね。

ゴリゴリのトレーニングは必要はなくても、基礎的な体力は必要だそうです。

つきつめるとどんなことも大変

「いつかカーリングやってみたいな・・・」とか軽い気持ちで考えていたんですが、どんなことでも突き詰めてやっていくと大変なんですよね。

楽しむためには苦しみが必要。

自分にも改めて言い聞かせていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です