スポーツジムは種類も数もとても増えていて、アルバイトの募集もたくさんされています。
この記事ではスポーツジムでアルバイトをした経験のある筆者(キャリアコンサルタント)が仕事内容や志望動機、面接でのポイントをお伝えしたいと思います!
※画像と記事内容は無関係です。私がアルバイトをしていたのは2007年〜2009年にかけてです。
仕事内容はフィットネス担当とフロント担当に分けられる

プールなどがついている総合型スポーツジムの場合、アルバイトはフィットネス担当とフロント(受付)担当に分けられることが多いです。
仕事内容は結構ちがうので、応募する際や面接などでどちらがいいか伝えることになるはず。
ただし、小規模なスポーツジムでは担当が分かれていないこともあります。
たとえば、最近増えているエニタイムフィットネスやJOYFIT24などのスポーツジムでは担当が分かれていないようですね。
フィットネス担当の主な仕事は会員さんのフォロー
フィットネス担当の主な仕事は会員さんのフォロー。
初めて来られた方に、マシンの使い方を教えたり、簡単なトレーニングメニューを作ったりします。
体組成計で体の状態を測定し、その結果を伝える仕事もありますね。
希望者はスタジオや小規模なスペースでレッスンの担当をすることも。
手が空いている時間はジムエリアの清掃をすることが多かったですね。
あとは、常連のお客さんなどと会話を楽しむこともありました。
フロント担当の仕事は手続き関係が多い
フロントでの仕事は体験、入会、退会、会員種類変更などの手続きがメインの仕事。
スポーツ用品などの販売もしているので、お金を扱うことが結構多いです。
フロントはジムの入口周辺にあるので、挨拶もしますね。
「こんにちは〜!」「お疲れ様でした〜!」といった感じです。
フィットネス担当もフロント担当もどちらもやる仕事
フィットネス担当、フロント担当共通の仕事もありました。
そのうちの1つがプール監視業務。
安全を確保することが第一ですが、小さめのプールだったので、プールサイドを掃除しながら監視をすることも多かったですね。
あとは週に1回ぐらいのペースでシャワーブースのそうじなどを全員でやっていました。
(清掃会社のスタッフさんは別にいて、いろいろな場所を毎日清掃されていました。)
事務所で仕事をすることもある
仕事に慣れてきたら社員さんから事務所での仕事をもらうこともありました。
たとえば、私の場合はプールの水質検査やシフト作成の手伝いなど。
人によってはアルバイトでもグッズ販売の担当やレッスンスケジュールの計画など売上に直結しそうな仕事も任されていました。
アルバイトスタッフと社員さんがいっしょに考えるという感じですね。
社員さんのなかにも若手の方はおられるので、長く働いているアルバイトスタッフが支えるという面もあったのだと思います。
(同じジムに20年以上働いているスタッフさんもおられました。)
アルバイトの1日の流れは?
基本的には前日にタイムテーブルが作られていて、そのとおりスタッフが動いていきます。
たとえば私の場合、このような感じでした。(フィットネス担当)
8:00〜9:00 ジムエリア(会員様対応)
9:00〜10:00 プール監視
10:00〜11:00 ジムエリア(会員様対応)
11:00〜12:00 事務所で仕事
12:00〜13:00 昼休憩
13:00〜14:00 ジムエリア(会員様対応)
14:00〜14:30 スタジオでレッスン
15:00〜16:00 プール監視
朝勤務の場合は開館作業、夜勤務の場合は閉館作業が必要になります。
朝は開館まで時間が限られているので、結構焦っていた記憶があります。
夜の閉館作業はマシンについた汗などをすべてふいたりする必要があるので、少し仕事量が増えていましたね。
スポーツジムのアルバイトに向いている人とは?

フィットネス担当とフロント担当では仕事内容が結構ちがいます。
なので、まずは自分はどちらがしたいのか、考えましょう。
受付では金銭も扱いますし、手続きもあるので正確性が求められます。
一方でフィットネス担当はコミュニケーション能力、対話能力が大事ですね。
人見知りであっても、いろいろな年齢層の人とじっくり関係を築いていける人なら大丈夫だと思います。
(なかには適性に応じてフロント担当→フィットネス担当などと途中で担当がかわる人もいました)
スポーツジムでのアルバイトはきつい?大変だったことは?
体力的なきつさはあまりなかったですね。
「掃除ぐらいしかやることがないな…」という時間帯も結構ありました。
では、何が大変だったかというと、個人的にはレッスンのインストラクターの仕事や会員さんとのコミュニケーション。
私自身コミュニケーションにとても苦手意識があり、「それを克服したい!」という思いが強くありました。
人前でがんばってレッスンをやったり、そのために家などで練習をしたり。
気が利かなくて、会員さんから指摘をいただくこともありました。
会員さんが気持ちよくトレーニングできるようサポートするアルバイトは、飲食や塾講師とはちがった難しさややりがいがあると思います。
働きやすさは?シフトの融通はきく?
シフトの融通は結構きくほうだと思います。
朝から夜遅くまでオープンしていて各時間帯にスタッフは必要なので、短い時間でも働ける可能性はあるのではないでしょうか。
まわりはどんな人がいる?出会いはある?
社員さんは20代〜40代で、マネージャー、サブマネージャー含めて3〜4人でした。
アルバイトは10代の学生スタッフから50代のベテランの方までこちらはかなり幅広い感じ。
学生のアルバイト、インストラクターを目指している20代フリーのアルバイトの方、主婦の方などもいました。
あと、フリーランスのインストラクターの方(いろんなスポーツジムをまわってレッスンをされている方)もいて、多くの人と関われるチャンスはあります。
出会いに関しては、正直なところ「スタッフ同士」というよりも「会員さんとスタッフ」でカップルになるほうが多かったですね。
時給はどのぐらい?昇給はある?
関西のスポーツジムだったんですが、時給は安くて、上がりづらかった記憶があります。
たしか時給800円ぐらいで、半年間週4ぐらい働いて時給10円アップするかしないかぐらいでしたね。
ただ、今だと相場は100円以上あがっていると思います。
スキルアップできる?

スキルアップはできると思います。
私が働いていたのは大手の総合型スポーツジムだったので、研修もしっかりしていましたし、勉強会にもよく参加していました。
将来トレーナーになりたいという思いで、働いている学生スタッフもいたので、その子からいろいろ教えてもらうこともありましたね。
スタッフになれば基本的に無料で施設を利用できるので、勉強したあとは自分でトレーニングを実践して感覚をつかんでいくこともできます。
また、トレーニングやレッスン関係以外でも救命救急の研修は定期的にありましたよ。
スポーツジムのアルバイトは就活のアピールになる?
学生さんの場合「就活のアピールにつながるかな・・・」などと考えることもあるかもしれませんね。
私の経験から言うと、就活での話題にはかなりつながったと思っています。
レッスンの練習をたくさんしていたこと、イベントなどにも出演したこと、怒られたこと、しんどかったこと、楽しかったことなど話すネタはいろいろありました。
スポーツジムでのアルバイトは楽しい
スポーツジムでのアルバイト、楽しかったです。
同じ店舗の仲間とは旅行へ行ったり、ごはんに行ったり。
私が働いていたスポーツジムは落ち着いたアットホームな雰囲気だったので、自分に合っていたのだと思います。
他の店舗の方としゃべっていてもいい方が多いなぁというのはとても感じていました。
今振り返ると楽しい思い出が多いですね。
スポーツジムのアルバイトの志望動機
アルバイトに受かるには働ける時間帯の長さがかなり大事なんですが、志望動機も気になると思います。
まず大事なのはスポーツやトレーニング、健康といった分野に興味があるということ。
そして、人とのコミュニケーションが好きだということ。
興味のある仕事で、かつ自分の長所を活かせると伝えられれば大丈夫だと思います。
もし落ちたとしてもスポーツジムは他にもありますし、怖がらずチャレンジしてみましょう。
まとめ
スポーツジムでのアルバイト(フィットネス担当)は、トレーナーになりたいなど明確な目的があったり、人とじっくり関係を築いていくのが好き、コミュニケーションが好きという人にはかなりおすすめのアルバイトだと思います。
ただ、私みたいに「コミュニケーションが苦手だから克服したい」という動機は正直あまりおすすめしません。
なぜかというと、苦手なものを克服するより、自分の得意なこと、好きなことを伸ばすほうが、ずっとずっと大事だと思うからです。
苦手なものを克服することが夢に直結するのであれば乗り越える必要があるかもしれませんが、克服することが目的になってしまうと、「自分にとって大事にしたいこと」がわからなくなってしまいます。
たかがアルバイトとは言わず、幅広い選択肢のなかから自分がやりたいと思えるものを見つけることが大事だと私は思っています。
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